第77号「指導者の役割分担」神保清司

第77号「指導者の役割分担」2013.2.25配信

南房総の海も春めいてきました。
浜辺では、ちぎれて流れ着いたワカメを拾う人たちの姿が目立ちます。

さて、私がいる大房(たいぶさ)岬少年自然の家には、毎年たくさんの小学生が訪れます。その数19,000人/泊ほどになります。その多くは、「宿泊体験活動」、「林間学校」、「農山村留学」などという名前の学校
行事です。みなさんも小学生の頃、海や山で宿泊しながら様々な自然体験をしましたよね。これらの行事は、すべて教育基本法や学校教育法、学習指導要領という法的な定めに基づいて行われてる教育活動です。学校行事ですから当然子ども達の引率者は先生です。

しかし、学校の先生方の多くは、自然の中に子供たちを連れ出して安全に楽しく、体験活動を提供するための専門教育を受けているわけではありません。ですから、先生方の中にはこの行事に対する不安を抱えている方も多いのが実情です。しかも近年の法改正により授業時間数の確保などの面で、先生方の負担は増しているのです。

私たちのような専門性を持った指導者がいる社会教育施設と学校が、今まで以上につながりを持つことで、解消される課題は多いと思うのです。CNACのような海に特化した専門指導者が集まる全国組織の担える役割は、大きいと言えるでしょう。そのためにはまず、積極的に学校や教育機関と顔の見える関係づくりのために、汗をかかないといけませんね。子どもたちの教育のためにも。海のためにも。

大房岬少年自然の家所長 千葉自然学校
 海に学ぶ体験活動協議会(CNAC)副代表理事
  神保清司 http://taibusa.jp/

2013年02月25日|キーワード:指導者,教育