第41号 佐藤茂夫

第41号 2010.2.26配信

 バンクーバー冬季オリンピックで繰り広げられる、人間とスポーツの素晴らしさを再確認しながら寝不足になりながら応援している北九州在住の佐藤茂夫と申します。海との関わりを話します。現在NPO法人玄海ライフセービングクラブで副代表理事と海辺の自然学校の校長をしておりますが、本職はミッション系私立学校の保健体育の講師です。新潟市で生まれ日本海で湯船をつかり、荒海に育てられました。小学校高学年の時、兄が活動していた名古屋の梶島(その頃無人島)で行なわれている朝日新聞名古屋厚生文化事業団のキャンプに初めて参加し、指導者や参加者から大切に迎え入れられた体験がそれまでの自分を大きく変えるきっかけとなったようです。

関東の大学に進学し、千葉県保田の朝日臨海キャンプに活動の場を得、遠泳やカッターなどの指導を通じて、今に続く多くの友を得、貴重な体験をさせてもらいました。体育系大学でしたので、進路は保健体育教師と思っていたのですが、これも縁で横浜YMCAに勤めキャンプなど社会体育分野での運営管理に携わり、最後は流れ流れて台湾のYMCAで二年間家族共々奉仕をさせてもらい、定年前でしたが務めを果たし退職しました。
大学生時代の朝日キャンプのとき、安全面を考えると遠泳を中止するという提案が主催の朝日新聞東京厚生文化事業団からなされ、遠泳継続の危機に学生リーダーが集まり、文系も理系も体育系も、自分達が安全に関する資格を獲得して安全に実施するので是非継続して欲しいと、日本赤十字社の水上安全法を受講した経験が懐かしく思い出されます(若かったなあ!!文系の女子学生は溺れながらも最後まで講習に参加)。

そんな事を契機に日本の救急法と水上安全法の父である故小森栄一氏に学び、今の自分が形成されたように思います。非常勤で福岡の教育大学で将来保健体育の教師を目指す学生に安全教育に関する講義を受け持っています。人は受けたものしか与えられないのかもしれません。色々な方々に育てられた恩を今、返そうと海での体験活動に係わっているのかもしれませ。

(※写真) 故小森栄一氏(溺者役は小生)

NHK大河ドラマの「龍馬伝」を妻と二人で見ています。40年以上前「竜馬がゆく」を見て、新潟の田舎で二浪してくすぶっていた小生にはまさに青春のバイブルでした。福岡教育大学中退の武田鉄矢氏が母校で特命教授を承り、教師志望の学生相手に「鉄学」なる特別講義をしており、小生も参加してみましたが、懐かしく竜馬の話を聞く事が出来ました。「龍馬伝」では勝海舟役を演ずるそうですが、子弟とのどんなからみが見られるのかが楽しみです。ちなみに妻は主演の福山雅治のファンなので見ているようです。福山雅治と小森栄一氏は同じ長崎県出身で九州人です。九州の地で海に学ぶ体験活動を通じて熱い九州人を育て恩返しをしたいと思います。

CNAC理事 佐藤 茂夫・NPO法人玄海ライフセービングクラブ 副代表理事

2010年02月26日|キーワード:オリンピック,水泳