第78号「団体紹介(JCUE)」檀野清司

第78号「団体紹介(JCUE)」2013.3.29配信

皆さんは、海の中をのぞいたことがありますか?

海辺に行っても、船に乗っても、水中の世界は見えません。水面に浮いて、水中に潜ってこそ水中の世界を体験できます。そこでは、空を飛んでいるような浮遊感覚があり、陸上では見たことのない生物がすんでいます。まさに別世界!

この世界を体験すると、より深い世界へ、まだ見ぬ生物を、より高度な技術を、と絶えず何かを求めたくなり、そして海はいつまでも魅力的で未知な世界なのです。
この感動は、人に伝えたくなるもの、感動を分かち合う仲間を増やしたくなるものです。

そんなダイバーの集まり、日本安全潜水教育協会は、1970年にダイビングの指導団体として誕生し、インストラクターの養成やダイビングの啓蒙普及を行っています。
2002年2月には特定非営利活動法人の認証を受け、さらに充実した活動を展開しています。

≪安全に≫

水中で人は数分も生きていられません。
いかに安全を確保し、水中を楽しむかが大切です。

安全に潜るカリキュラムの発展とダイビング器材の進化が多くのダイバーを海の世界へ導いてきました。これからの安全は、ダイバー自らが自らの努力で築いていくことが重要で、そんなダイバーたちを支援しています。

更に、スクーバダイビングにとどまらず、子どもも楽しめるスノーケリング活動や、うっかり海や川に転落した場合の着衣泳など、広く水に関する安全も普及しています。

≪地球との共存≫

我々の快適を求める生活スタイルによって、感動を与えてくれる自然は汚れ、そこに棲む生物は定住の場所を失いつつあるものや、消滅するものが増えています。

海の現状を見ることができるのはダイバーだけです。ダイバーは海という自然からたくさんのことを学び、地球との共存の必要性を理解します。

われわれがダイビングを続けていくこと、そして、自然環境のすばらしさや感動を伝えること、自分の周りでできる小さなことを始めることが重要です。ダイビングを続ける中で、周りの人に少しでも感動を伝えながら、自然環境との共存を理解してくれる人が増えれば、我々の社会へ果たす役割は大きいと言えます。

JCUEの会員は、ダイビングやスノーケリングのガイドをはじめ、海や海の生物たちを学ぶセミナー、海底清掃などのいろいろな活動を行っています。

海に潜りたくなったら、是非JCUEにお問い合わせください。

特定非営利活動法人日本安全潜水教育協会(JCUE)会員 檀野清司
http://www.jcue.net/

2013年03月29日|キーワード:安全,ダイビング