第154号「NPO法人みなとサポートのご紹介」藤田郁夫

第154号「NPO法人みなとサポートのご紹介」2019.7.26配信

 当法人は、関東地方の港湾・空港について歴史や文化を尊重しながら広く一般 市民に交流の場を提供し、その重要性を啓発する活動を行う事により沿岸環境を 保全し、これと調和する豊かな社会の形成に寄与する事を目的として、平成16年 7月1日に設立されました。以来今日まで、会員のボランティア活動を中心にして 諸活動を行ってまいりました。
以下、当法人の活動について簡単に紹介させて頂きます。
1.歴史と文化、役割などの市民への広報
 当法人が最初に取り組んだのは、東京湾口航路の広報事業です。防衛目的で建設 された第二海保・第三海保の歴史を紹介すると共に、東京湾の安全な船舶航行の重 要性を市民に理解していただきました。
 また、平成18年から毎年、横浜港の「夢ワカメワークショップ実行委員会」に 参画し、ワカメの育成を通じて海水浄化の広報活動を行っています。
2.イベント、講習会、見学会など
 東京国際空港D滑走路整備事業を現場見学者に説明する事業を平成19年度~22年度に実施し、会員の豊富な経験と優秀な技術力を遺憾なく発揮できました。
3.沿岸域環境の保全と創造
 上記「夢ワカメワークショップ」に加えて、「山下公園海底清掃大作戦」にも平成18年から毎年参加しています。
4.防災業務の支援
 「防災エキスパート制度」は、関東地方整備局に登録された港湾・空港分野の防災経験豊富な者が、大規模災害時に当局からの連絡で指定の場所に参集し、災害対策支援を行う制度です。現在72名の会員が防災エキスパートに登録され、川崎港基幹的広域防災拠点での首都直下地震防災訓練に毎年参加しているなど防災業務に 備えています。
5.技術の収集、蓄積、伝承
 設立以来「技術の伝承」が当法人の最重要テーマの一つであり、若手技術者のスキルアップを図るべく、豊富な経験と高い技術力を有する会員による研修会や討論会を実施しています。
5.工事安全の支援
「工事安全アドバイザー制度」は、港湾空港関連の公共工事の監督、検査及び安全管理の業務に長年携わった人材36名(令和元年現在)が工事安全アドバイザーに登録され、毎年建設現場安全パトロールや技術者への安全講習会を実施しています。 これからも会員の豊富な経験を活かして、広報、工事安全、防災等、港湾空港に関する多様な分野で、市民への啓発、行政のお手伝いが出来ればと思っています。

NPO法人みなとサポート 理事長 藤田郁夫

2019年07月22日|キーワード:連携