第152号「NPO法人PACIの21年を振り返り、CNACにお礼を…」菅原茂

第152号「NPO法人PACIの21年を振り返り、CNACにお礼を・・・」2019.5.31配信

 昨年、1週間ほど入院を余儀なくされ、振り返る時間とそんな気持ちを持つこととなった。
 21年間で、東京など5校JIKEIグループ6千2百人の学生に講義をした。内約1,800人が水族館に就職し、現在も約500名が現職として活躍している。
10年前に「水族館&フィールドガイドブック」を発刊した。90名の若きスタッフが一言書いてくれた。その80%、72名が卒業生だった。
新しい水族館、京都、すみだ、そして仙台も行けば数名のスタッフが卒業生だ。
大変うれしいし、そしてこれが私の財産だ。

 ただし、私は学生たちに水族館のイルカは野生では、どんな生息をしているのかを伝えたく、日本や世界のフィールドを紹介した。また、日本で初の世界のホエールウォツチング会議(アメリカ本部の動物保護団体)IFAWを主催とし、PACI協力で2004年11月に銚子で開催した。世界のフィールドを紹介するエリック・ホイト氏は「日本のマーケットは今後大きな発展が期待される」と語っていた。鯨類約80種のうち半数近くが日本のフィールドで見られる。でも、それほどの発展はなかった。要因は3つ、①フィールドは小笠原、沖縄など遠い。②交通費が高い。③海が荒れ、船酔いする。残念ながら以上だ。

 CNACに参加させていただき、新たな発見をした。CNACの活動の2本柱。①海に遊ぶ安全インストラクター講習。②海あそびレシピ。これは素晴らしい。
 学生たちにアンケート調査をしてみた。「海あそび」、いくつ体験したことがあるのか。
なんと、90%以上がゼロ。学生たちが…海で遊んだ経験がない。これは大変なことだ!

 すぐに、手を打とう! 東京などJIKEIグループへCNACの2本柱を伝える。年間300名に伝え、そのうち5%、15名はセミプロにする。セミプロは一人年間10名以上(150名)の人々を指導する。その3%(5名)は5名以上の人に伝える(25名)。2年間で約1,000名となる。これは面白いぞ!

 仕事の話は以上。
 今一番楽しみにしているのは、ゴールデンウィークに孫たちと庭に種をまいたお花と野菜。夏にまた孫たちが来た時にしっかり、立派に育っているように。毎日、水やりと草刈りをやっている。
野菜はキュウリ、ミニトマト、そしてオクラが芽を延ばし、お花はマリーゴールド,向日葵、そしてアサガオが元気に育っている。
夏休み、孫たちがどんな顔してお花や、野菜を見つめてくれるのか。めちゃ楽しみ。
やだな、ホント、年をとったな! でも、いいか、楽しいのだもん!

NPO法人国際海洋自然観察員協会(PACI)
会長 菅原茂
https://npopaci.jimdo.com/

2019年5月31日|キーワード:教育