第108号「沖縄のおむすび」西土井誠

第108号「沖縄のおむすび」2015.9.30配信

一財)みなと総合研究財団の西土井と申します。私どもの財団が昨年8月に沖縄事務所を開設した関係で私は現在沖縄に駐在しております。幸いなことにCNACともご縁が続いており、つい先日も私どもの業務の一環で沖縄にてスノーケリングイベントを開催しましたが、そのスノーケリング講師をCNACにご担当頂きました。イベントを盛会に終えることができ、CNACの皆様には大変お世話になりました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。

さて、今年の夏も各地でスノーケリング事故のニュースがありましたが、私は沖縄に居りますので「沖縄のスノーケリング事情」についてまずお話ししたいと思います。ご存知のように沖縄にはマリンスポットが多いためダイビングやスノーケリングツアーも盛んに行われております。インストラクターや器材の貸し出しもあるため観光客が手軽に海辺のアクティビティを楽しめるわけですが、同様に海水浴場でも気軽にスノーケリングを楽しめるものと思いきや、スノーケリング禁止の海水浴場が非常に多いのが実情です。スノーケリング可能な海水浴場ではライフジャケット着用のルールがあり、海水浴場の監視員が常に目を光らせています。

沖縄の海水浴場におけるスノーケリングの可否とその指導について、管轄機関やライフジャケット着用の指導指針等があるものかと調べたところ「一財)沖縄マリンレジャーセイフティービューロー(OMSB:通称おむすび)」という団体があることを知りました。事務局にお問い合わせしたところ、自費で「スノーケリング安全マニュアル」を作成し、県内海水浴場および観光客等に自主的に注意喚起を行っているとのこと、各海水浴場がOMSBのマニュアルを参考にするとともにスノーケリングの可否を独自に定めていることが分かりました。その他、OMSBのHP内では「水難事故発生状況」や「ハブクラゲ発生注意報」についても警察本部や沖縄県福祉保健部などから情報収集し、県内の海遊びが安全に楽しく行えるよう各方面に情報提供も行っているようです。事務局の方にお話を伺うにつれCNACと共通する活動内容に共感を得ました。

上述の「スノーケリング安全マニュアル」はOMSB事務局のご厚意で提供頂けることになり、このコラムが配信される頃に私の手元に届く予定です。CNAC事務局にもお送りしますので今後の活動にご参考頂ければと思います。

今回は沖縄のスノーケリング事情とスノーケリングに関する活動団体について、微力ながら情報をご提供させて頂きました。

CNACは理事・スタッフの豊富な経験と全国ネットワークであることが強みです。全国の各会員との情報交換やご経験を活かした活動を期待するとともに、今後とも私どもの財団にお力添えを頂ければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

一般財団法人みなと総合研究財団(WAVE) 西土井 誠
http://www.wave.or.jp/

一般財団法人沖縄マリンレジャーセイフティービューロー(OMSB)
http://www.omsb.jp/

2015年09月30日|キーワード:スノーケリング,安全