第69号「地球環境カレッジの紹介」2012.6.29配信
8年ぶりに6月という早い季節に上陸した台風4号が、強い雨風とともに日本を駆け抜け、その後も梅雨前線による大雨が九州で被害をもたらしています。
私自身は昨年3月の東日本大震災以来、災害に敏感になっていますが、自然現象としての地震、梅雨前線などの発生機構や状況には、常に興味を持っています。
私たちのNPO法人は2004年2月に、広く一般市民を対象に環境学習・教育事業などを行い、地域環境の改善からさらには地球環境問題に配慮したライフスタイルの形成等、環境保全・改善意識の啓発・普及に貢献することを目的として設立されました。現在は、環境や建設のコンサルタントを職業としている方々の協力で運営されており、会員数は100名となっています。
主な活動は、世田谷区内とその周辺を主な活動場所として、一般市民を対象とした環境保全関係の定例講演会の開催と、小中学生とその父兄を対象とした観察会等の実施です。特に小中学生とその父兄を対象としたイベントは「子ども環境カレッジ」と付け、企画・運営する側も知恵を絞っています。
設立以来、夏休みに「子ども環境カレッジ」と題して多摩川などの水辺で、水質調査や植物・昆虫などの観察会を実施していましたが、天気と川の状況に左右されること、炎天下の活動に運営する側も参加する側も疲れてしまうことがあり、近年は世田谷区駒沢のGECホールを使っての室内イベントにしています。
後援団体であるいであ株式会社の協力で、気象現象の実験・植物や昆虫の標本作り・水質分析実験・防災カードゲームなど、それぞれの分野の専門家が子どもたちに
真摯に対応します。また、時には一緒に参加されたお父さん・お母さんのほうが夢中になることもあります。
そんなイベントに対する私たちの思いは、子どもたちが、楽しく遊びながら自然や周りの環境の成り立ちを学ぶことによって、その心の中に「想像力を働かせて、自ら考える力」の種を一粒でも多く蒔きたいということです。
今年の夏も実施しますし、ついでのように書きますが、大人向けの講演会も実施しています。
ぜひ一度ホームページをご覧ください。http://www.gecollege.or.jp
NPO法人 地球環境カレッジ
事務局長 井上 由美