第30号 2009.3.27配信
自然や環境にかかわる分野で、現在ホットな話題の一つに「生物多様性」があります。1992年の国連環境会議(地球サミット)において「生物多様性条約」が採択されて以降、生物多様性の保全は環境教育の分野でも重要な課題の一つと考えられるようになりました。日本では2010年に生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が愛知県で予定され、また2010年が国際生物多様性年でもあることから、関心が急速に
高まりつつあります。
我々CNACメンバーが活動の場としている「海辺」は、とても多様性の高い環境ですね。また、生物多様性を理解する上で大切な、生物の種間関係や、環境への適応など、生態学の概念を学ぶのにも適した場所だと思います。政府が2007年に策定した「第三次生物多様性国家戦略」
では、自然体験や環境学習の機会の拡充が基本的な戦略として位置付けられています。私たちが取り組んでいる「海辺の自然体験活動」は、このような社会的な課題も担っていると言うことができるでしょう。
話は変わりますが、昨年2008年は、国連が定めた「国際サンゴ礁年」でした。私も海の仲間達とサンゴ礁の保全に関する活動に取り組みました。環境保全のキャンペーンとして、NGOを中心に行政や企業など幅広い主体の参加を得た活動が展開されました。2010年の国際多様性年でも、海の環境教育や自然体験に係わる立場で、もう一度キャンペーンに取り組めたらいいなあ・・と思っています。
皆さんも いっしょに考えませんか。
「サンゴ少年」はやがて「タヨウ青年」へと成長する・・・?
なんちゃって・・(^_^;)
CNAC理事 古瀬 浩史・株式会社 自然教育研究センター 取締役