第105号「自然体験活動が活発化する?ISO 14001 世界規格の改定」中島正雄

第105号「自然体験活動が活発化する?ISO 14001 世界規格の改定」2015.6.26配信

 少し型ぐるしい話ですが、一方でCNACの活動や皆様の活動の範囲が広がるかもしれないお話です。

今年ISO 14001 世界規格が改定されます。それに続いて、日本のISO 14001が改定されます。
何が変わるかと言いますと、14001の規定に、ISO26000 6.5項の「環境原則の考慮」が加わります。

ISO26000 6.5項の「環境原則の考慮」とは、いままでは、「汚染の予防」、「持続可能な資源の利用」、「気候変動の緩和及び気候変動への適応」の3項目でしたが、新たに「生物多様性及び自然生態系の保全」が追加されます。

この結果、ISO 14001の環境方針に「生物多様性及び自然生態系の保全」に関するコミットメントが必要になり、さらにはこれに関する取り組みが必要になります。

企業CSRでは、おそらく「生物多様性・・・・ 」とは何をすれば良いかがわからない企業もあるかと思われ、例えばNPOの干潟・磯場の生物調査への企業からの参加、CNACが取り組んでいる「海辺の環境教育プログラム」の事例実施時への企業の参加がこれに当たると考えられます。


「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、「ISOが変わればNPO活動が広がる」かもしれません。

皆さんも知り合いの企業の方に積極的にアプローチしてはいかがでしょうか。
但し、ISO14001改定から完全移行までは3年間の猶予があるようです。

海に学ぶ体験活動協議会 事務局長 中島正雄

2015年06月26日