第33号「子どもたちにもっともっと海を!!」2009.6.29配信
梅雨前線北上中、梅雨があければ夏本番。まさしく1年で最も海の活動が活性する季節です。安全に気をつけて大いに子どもたちを海で迎えましょう。
一昨年海洋基本法が制定され、海洋教育が積極的に推進されると思いきや足踏み状態。5年間施行後の見直し時期まで大きな動きはなさそうです。海の環境変化も子どもの成長もそれまで待ってはくれません。積極的に活動し行政を刺激するぐらいの気持ちでやっていきましょう。
海の教育力は素晴らしい。海は、大気・水循環、生物循環により私たちを養い、鍛えやさしく育んでくれています。今の子どもの成長環境は問題です。バーチャルな世界に囲まれ、他人が準備しきった環境の中で生活しています。自然そのものから、体験を通して成長・学習する機会がいかに少ないことか、特に、海で。ここで、海の教育力を振り返ってみたいと思います。
海での体験教育は、
・海に対する感受性が高まる(慣海、快感、好感)
・海、自然、環境に対する理解 (自然保護、環境意識)
・コミュニケーション能力の向上 (感動体験、共同生活)
・学習意欲の向上 (絵、日記、図鑑調べ、発表会)
・思いやりと気づかいの心の向上
・安全意識の向上
・運動能力の向上
・意欲の向上
・生きる力の向上
・創造力の向上(ものづくり、芸術) 海藻おしば、マリンアートなどなど。
一度、みんなで総列挙したいですね。
何はともあれ、子どもを海で元気に、われわれも元気に、海も元気に。
CNAC代表理事 海野 義明・NPO法人 オーシャンファミリー海洋自然体験センター 代表理事