第136号「フォーラム雑感」2018.1.31配信
2018年1月末の週末に、CNAC全国フォーラムが「プロフェッショナルとしての自然体験活動~新たな潮流を探る~」をメインテーマとして東京海洋大学品川キャンパスにて実施されました。主として会場係として参加させていただきました。ご参加、ご尽力くださいました全ての皆様に感謝を申し上げます。
フォーラムの翌日には、帆船「みらいへ」への1日体験乗船プログラムが実施されました。横浜港ぷかり桟橋を出航し、横浜八景島あたりまでを往復する航路でした。寒い1日でしたが、展帆、デッキ上運動会などで暖まり、昼食を頂いたのち、ロープワーク、バウスプリット渡り、ブリッジでの操船・見学などの体験をみんなで実施することができました。ベイブリッジの下を通過する前に記念撮影、帆の格納を行い、帰港後は自由参加プログラムにて15mの高さまでのマスト登りに三好代表をはじめ、多くの人がチャレンジしました。グローバル人材育成機構の小原朋尚さんとクルーの皆様には、全面的にお世話になりました。心より感謝申し上げます。
わたしはCNAC理事として、企画運営部会にも参加しているので、この全国フォーラムのプログラム作成過程から関わってきたのですが、CNACの新たな広がりを期すためには、この組織に「新たな風」「若い力」「新しい価値の創造」が欠かせないと考えています。そういった意味で、今回の基調講演をいただいた(株)沿海調査エンジニアリング代表取締役社長の大塚英治CNAC理事には、会社の強みを生かした新たな事業展開や価値の創造についての実践事例をご紹介いただき、大きな刺激を受けることが出来ました。その後の活動事例報告においても、大日方冬樹さん、川端潮音さん、前田英雅先生から、若手の起業、若手の実践、若者の就職について熱くお話しいただきました。グループディスカッションでは、参加者それぞれが想いを語り、それをまとめることによってフォーラムを閉じることが出来ました。
1日目のフォーラム、2日目のエクスカーション(帆船での体験)を通じて、若者や子供たちの参加もあり、また、帆船の乗組員の若い力を感じることができ、希望が湧いてきたように思います。
社会構造の変革や働き方の変革の波を受け、不確定要素を多く感じる世の中です。このような中で、今回学んだような、新しい価値の創造や、若者が入りやすい組織作り、世代間の溝を埋めるコミュニケーションの方法をCNACも実践していかなければならないのではないでしょうか。
このような意味で、次年度の全国フォーラムの企画を早めに練りあげ、たくさんの人々に参加いただける機会を創出していきたいと考えております。
東京海洋大学・海洋政策文化学部門・教授 千足耕一(CNAC理事)
http://www.chiashi.jp/