第129号「ポイントを守ろう!」って、良く聞きますが・・・? 2017.6.30配信
人生の大半を自然の中で楽しく遊ばせてもらい、今はその楽しさを少しでも多くの人にも体験してもらいたいと活動している者として今、非常に気に掛かっていることを、立体的な場として水中から水面に関して(コラムの原義が円柱とのことから)話のネタにして頂ければありがたいです。
マンタ目的で石垣島を訪れるダイバーも多いことから、場所は石垣島マンタスクランブル・マンタシティ等、じっくり見るためには少し離れたところにアンカーリング、そこからエントリーし、海中を水平移動、マンタが来る根に捕まりひたすら待つ。・・・が定番コースです。
<スクーバダイビング>八重山ダイビング協会HP マンタウオッチングルールより
1.マンタの行動を妨げるような行為をしてはならない。
2.ホバーリングする根の上に留まったり、泳いで通過してはならない。
3.遊泳中は海底に近い所を泳ぎ中層を泳がない。
4.海底で待機したり、マンタを見ている際は中層に浮かない。
補足:マンタポイントにおいて、海底の割れ目等に入らない。
近頃は体験ダイビングでもマンタが見られるとか、スノーケリングでもマンタウオッチングが出来るとか、水面からの活動も盛んに宣伝される様になりました。
初めてスクーバダイビングをする方がこのルールを守るためには、インストラクターととは1 対1 でダイビングをすることが必要だと思います。たまに体験ダイビングだけで数十回という猛者?も居ますが同行するインストラクターはどんな方か拝見したいところです。
スノーケリングでもルールが決められています。
<スノーケリング>
1.マンタがホバーリングする根の上を通過したり、留まらない。
2.マンタを追い掛けない。
3.スキンダイビング(素潜り)禁止。
4.ガイドはグループがばらけない様コントロールする。
5.顔を浸けたまま必要以上に声を出したり、激しいバタ足を行わない。
6.船の航行には十分注意し、他船の進入・アンカーリング・離脱を妨げない。
モルディブでもマンタウオッチングは盛んです。
何十枚というマンタが補食活動を始めると、ぐるぐるマンタと言って口を大きく開けたマンタが水中から水面のプランクトンをめがけて、大きく円を描き海水と一緒にプランクトンが入っているのでしょう、あのデカイ口の中にある文様を間近に見ることが出来ます。
ただ、石垣の根に集まるマンタは、ほとんどがクリーニングステーションとして使用しているらしいとのことなので、あの激しい捕食活動中とは違う状態と思われます。そのため今までルールを作り大事に守ってきた人達の提案に従って守っていきたいものです。
スクーバを使用する際は、Cカード(技量認定証を取得してから、ゆっくり見た方が良いと思います。
スノーケリングは、外洋で偶然会った場合を除きクリーニングステーションでのスノーケリングは控える(禁止?)
水面での活動に関して言えば、カヤックでの水面移動も控える(禁止?)
冬期間は、黒島の水路で捕食活動が見られるとのことです。
長くマンタスクランブルが続きます様に!
石垣島へマンタ目的で行こうとされる方は一読して頂きたいと思ってるHP です。
又、マンタの動画等も充実しているので楽しむことができます。
八重山ダイビング協会HP マンタウオッチングルール
http://www.isigakizima.com/pdf/MntaRule.pdf
いろいろな活動をしている人達がマンタを立体的に、水中で、水面下でそして水面から楽しめるようになれば良いですね。
CNAC理事/NPO法人 あきた海辺の自然学校 会長 打矢 繁美
http://akitaumibe.com/