第6号「経団連の社会貢献活動実績調査結果について」大根田秀明

第6号「経団連の社会貢献活動実績調査結果について」2007.3.23配信

 将来のCNAC活動について、現在、いろいろな課題を企画運営部会で議論しています。そんな中で、最近よく話題になる「企業の社会貢献活動(環境CSR活動)との連携を各会員がスムーズに実現するための手助けが出来ないものかと議論しています。

 以下は、経団連のHPで報告されている実績調査の結果の一部です。
NPO活動などに関係する興味ある結果がありましたので、参考までにご紹介します。

①取り組み分野としては、法令遵守を当然のものとすれば環境が第一の分野である。

 (画像削除)

②NPOやNGOに対する意識としては、「多様な市民社会構築の担い手」「社会貢献

活動推進の有力なパートナー」との認識の比率が高く、さらに、近年増えてきている。(表-1)

③連携に際し企業が重視する項目として、「運営の透明性」や「活動実績」を重要視するのは当然と思います。しかし、05年度調査の結果では、「プログラム企画力・提案力」、「専門性」、「ネットワーク」、「代表者のリーダーシップ」などの項目が、99及び02年度調査に比べて、著しく軽視される傾向になったことが気になります。(表‐2)

 以上ですが、興味のある方は日本経済団体連合会のホームページをご覧ください。

 なお、実際に企業と共同して、または協力を得て、事業活動をされた経験から参考になる事項がありましたら、事務局(03‐5443‐5397)までお教えください。よろしくお願いします。

CNAC事務局長 大根田秀明

表-1 NPO・NGOに対する意識 (単位;%) (日本経済団体連合会HPより)

項目 96 99 2 5
多様な市民社会構築の担い手 57.6 60.2 69.5 69.8
社会貢献活動推進の有力なパートナー 37.1 44.8 50.9 57
行政に代わるサービスの提供主体 23.1 21.3 27.5 31.8
社員のボランテイア活動の受け入れ先 16.6 14.2 17.8 13
社会の監視役 - - 16.6 7.2
企業にとっての「社会」を見る目 8.2 11.4 - -
(広い意味での)危機管理 4 1.9 - -
事業活動のパートナー 2.8 3.1 8 6.5
少数意見の代弁者 5.1 4.3 5.3 2.9
高齢社会に欠かせない存在 10 9.9 - -
特に意識していない - - 11.8 11.4
その他 2.6 0.6 0.9 0.4

表-2 NPO・NGOの支援・連携に際し重視する点 (単位%) 2005年度は3つ以内で回答 他の年度は類似調査 (日本経済団体連合会HPより)

項目 96 99 2 5
運営の透明性   53.4 54.6 66.7
活動実績   45.4 32.1 50.8
自社の基本方針・分野との一致   - 47.6 47.2
ミッションに対する共感   38.3 - 37.6
社員の参加・協力のしやすさ   - 20.7 12.1
プログラム企画・提案力   37 40.6 11.6
専門性   - 24.7 8.3
NPO・NGOの持つネットワーク   15.4 18.5 6.3
代表者のリーダーシップ   9.6 22.5 2.2
スタッフの事務処理能力   4.6   0.4
その他   1.9   0.4
2007年03月23日|キーワード:連携