第83号 2013.9.27配信
2020年夏季オリンピック・パラリンピックの開催都市を決める国際オリンピック委員会総会が今月8日(現地時間7日)ブエノスアイレスで行われ、東京が決選投票でイスタンブールを破り、1964年依頼2度目となる開催を決定しました。
敗戦日本の復興の象徴である先の開催に続き、東日本大震災からの復興の象徴となるよう、特に安倍首相が世界に約束した内容を是非とも官民挙げて達成するために協力しなければならないと思いました。
「スポーツの力」や「お・も・て・な・し」がクローズアップされ、7年後に向けて、スポーツ庁設置まで一気に進んでいる様です。我々海に学ぶ体験活動協議会も、「体験の力」を強く主張しています。東京オリンピックに向けて、国際的なイベントなどが出来たら、楽しいだろうと思います。
さて、今回は小生の活動している芦屋町海浜公園で実施している活動を紹介します。芦屋海岸の海辺を守るライセーバーが将来のライフセーバーを育てる一環として子供を対象にした海辺での自然体験活動を開始したのを契機に10年目を迎えました。芦屋町(神戸の芦屋市の方が有名で間違われることが多い)は遠賀川の河口に在る。人口1万5千人の規模の自然豊かなまちです。
源平合戦に平家の味方をして、壇ノ浦で滅ぼされた船団を提供したという歴史もあり。また、砂浜には鉄分が多く、西日本では中世から日本を代表するお茶の湯釜の産地として有名です。東日本の栃木県佐野市の「天明茶釜」と二分する歴史だそうで、夏休み、海のない佐野市の子供たちを芦屋に招いて共に海辺の活動を体験することで時代を超えた青少年交流を行おうと企画されたプログラムです。佐野市から15名、芦屋町から15名の小学校3年から中学3年生が2泊3日共に生活し、海辺での体験活動を楽しみました。当NPOは海辺でのアクティビティを担当し。晴天に恵まれ、子供たちは楽しく過ごすことができ、来年は芦屋町の子供たちが佐野市を訪問することが決まりました。
一人でも多くの子供たちが海に学ぶ体験活動を通じて心身共に健やかに育ち、7年後にはオリンピックには出場していなくても、海に学ぶ体験活動を指導している青年になっていれば大変嬉しく思います。地域に根ざしたクラブ拠点として役立てたら本望です。10月韓国の釜山を訪問します。距離的には237Kmです。大阪の半分、東京の4分の1の距離です。
NPO法人 玄海ライフセービングクラブ
海辺の自然学校 校長 佐藤 茂夫
http://www.genkai-lsc.info/