第170号「CNAC第15回全国フォーラムonline-Withコロナ時代の海の楽しみ方-」池上正春

第170号「CNAC第15回全国フォーラムonline-Withコロナ時代の海の楽しみ方-」2020.11.30配信

 

 例年、CNAC全国フォーラムは、その年毎のテーマを選び、会場に皆さんが集い、 基調講演を基に、ディスカッションや意見交換を行う形式で開催してきました。 全国で新型コロナウイルスの流行がなかなか下火にならない中、今年の開催が危ぶまれました。しかし、海辺の自然体験活動が、新型コロナウイルスによって中止や縮小を余儀なくされている現状を打破するためにも、「元気になる企画」をと、 Zoomによるオンライン開催で実施しようということになりました。三好代表の経験だけを頼りに手探りの企画運営でしたが、11月28日(土)、動画が配信できない危機をなんとか乗り越え、開催することができました。ここに、その結果のご報告をさせて頂きます。
 メインテーマは「Withコロナ時代の海の楽しみ方―全国海自慢―」。WAVE会議室をスタジオに、Zoomによるリモート開催となりました。北は北海道から南は沖縄まで、来賓等を合わせて、35名の申し込みを頂きました(「海辺の環境教育フォーラム2020」と開催日が重なってしまい申し訳ありませんでした)。
 第一部は、「全国海自慢」。事前に正会員の皆様に、動画作成への協力依頼を行い、動画や静止画の提供に同意頂いた全国の7団体((株)沿海調査エンジニアリング、野外教育事業所ワンパク大学、NPO法人国際海洋自然観察員協会(PACI)、 マリンオフィスムーンベイ、NPO法人千葉自然学校、北九州市立もじ少年自然の家、NPO法人国際自然大学校沖縄港)の7件、さらに、CNAC団体紹介およびエンジョ イ部門としてオムニバス1件を加えた、計9件の動画を配信しました。
 映像専門家のお手伝いを頂いたので、非常にレベルの高い、全国海自慢になったと思います。これらの動画は、いずれ皆様が自由に見ることができるようになると思いますので、是非ご堪能下さい。
 というと、当日スムーズに行ったように聞こえますが、実は、最初動画が流れず、スタジオはプチパニック状態に。会場のWi-fi容量がパンクしたようで、有線で繋ぎ直して何とか配信できました。また、動画の質、スムーズさは、参加者のご自宅等のネット環境にも左右されるようで、今後の課題です。
 第2部は、各6~7名程度の4つの分科会に分かれて、「新型コロナ禍が海の体験活動に与えた影響など」について意見交換。さらにメンバーの入替を経て、「Withコロナ時代の海の楽しみ方、提案など」についてフリーディスカッションを行いました。
 今年はGWにはほぼすべての自然体験活動が停止されましたが、夏には、人数制限、バスでの移動制限等3密対策を行った上で活動が再開。人数が少なったことにより、子どもたち一人一人との密度が増加、オペレーションが容易といったプラスの面も聞かれました。
 そもそも海辺は、感染症対策が容易なこと、海外旅行に出られない中、国内の自然への関心の高まり、キャンプ人気など、海辺の自然体験活動に目が向くきっかけとなることへの期待。今回のコロナ禍をきっかけに、Youtube等を活用した自然体験活動のPR、Zoom等による全国ベースの体験共有等、今回の危機を前向きにとらえようとの元気を参加者の皆さんと共有できたような気がします。
 フォーラム終了後、Zoom意見交換会にも挑戦。残った参加者はよく見る顔ぶれでしたが、ふりかえりのいい機会になりました。
 リモート開催は、参加者が集えない寂しさがありますが、会場から遠い方にも参加して頂けるメリットも大きいと感じました。参加の皆様からのアンケートも参考にしながら、次回の企画に向け、CNACとして考えて行きたいと思います。

 CNAC第15回全国フォーラム担当理事 池上正春((株)日本空港コンサルタンツ勤務)
https://genkai-lsc.info/

2020年11月30日|キーワード:全国フォーラム