第128号「海あそびシーズンを前に」2017.5.26配信
いよいよ暖かさも増し、海辺でのアクティビティが本格シーズンを迎えようとしています。周囲では、島で潜ったり、カヤックを楽しんだりという声も聞こえ始め、私も早く海で遊びたい気持ちでいっぱいな今日この頃。
海辺でのアクティビティは、まさに非日常であるために楽しさはもちろんのこと、自然の美しさや神秘さ、ときには厳しさから多くの発見と感動をもたらしてくれます。また海水浴やスノーケリング、磯あそびだけでなく、カヤックやサーフィン、そしてSUPなど、道具を使うことで、本当にさまざまな楽しみ方ができるのも海の魅力のひとつです。
そのような海あそびシーズンを目前に、改めて安全に楽しむためのポイントをいくつか確認したいと思います。
・ 事前に天候を確認すること。これからの季節は突然の天候変化、特に雷の発生には十分な注意が必要です。
・ 適切な服装・装備。(濡れる場合には、寒さ対策としてラッシュガードやウェットスーツなどが効果的。露出を避けることで外傷や日焼けから身を守ることにもつながります。特に足元の露出は怪我につながるため、くるぶしまで保護できるウォーターシューズが望ましいです。)
・ ライフジャケット(PFD)を着用する。
・ 地形や潮流、危険生物の把握。
・ 使用する用具に不備がないかの確認。
など。特にシーズン初めにあたり、事前に用具の破損や劣化がないかのチェックをすることは忘れずに行いたいものです。海へ行き、直前になって用具の不備に気づいたり、最悪の場合は不備があるまま使用し、事故が起きてしまうケースも考えられます。
楽しい海あそびもひとたび安全への配慮を怠ると、大きな事故につながるリスクをはらんでいるということは忘れずに、一人でも多くの方に、海の楽しさを体験し、海に親しんでもらいたいと願っています。
CNACでは、海辺で安全に活動するための安全小冊子『海あそび安全講座』(上記のような海を安全に楽しむためのポイントが紹介されています)を無償提供していたり、安全に関する講習会を開催したりしています。ぜひご活用ください。
CNAC理事/NPO法人国際自然大学校 東京校マネージャー 伊丹 崇
http://www.nots.gr.jp/