第223号「やればできる」関口雄三

第223号「やればできる」2025.4.25配信

私が次世代の子供達のため「東京湾を再生する」、1人でもやると決断したのが、30才の頃、賛同者を集めて、政治家を擁立し「東京湾憲章」を東京都議会で採択してもらい、さらに東京湾再生を実現するための「ふるさと東京を考える実行委員会」を設立してから、今年で25周年を迎えます。
 その間を振り返ってみると、初めは誰もが信じなかった「地元葛西での約50年ぶりの海水浴復活」を2012年に達成し、その後、現在まで13年間海水浴を継続拡大し、これまで約50万人が海水浴を楽しんでいます。また、葛西の浜辺で子供たちが裸足で遊べることを目指して、2017年から定期的なビーチクリーンを行い、毎回50~100名程度の参加があるまでになっています。
さらに子供たちが海に親しむ為のイベントとして2010年から「里海まつり夏・冬」を続けており、毎年数千名の親子連れがイベントを楽しんでいます。
 一方、2008年には、「地元葛西での約50年ぶりの海苔養殖の復活」を実現、わかめの養殖も同時に開始しています。さらに2018年には、地元葛西に自生する絶滅危惧種の「浅草海苔」を発見・培養し、これを養殖することに成功しました。
 また、カキを使った水質浄化を目指した「里海里山連携プロジェクト-竹ひび1人1本活動-」も2016年から開始し、現在まで延べ約4千本の竹ひびを葛西の海に設置しています。
2009年からは日本古来の本ハマグリの稚貝放流を開始し、現在まで約0.8tを放流しています。その結果、ハマグリの成長と再生産が見られ、葛西の海はハマグリの浜となっています。
 2022年からは、カキの天然採苗と養殖に取り組んでいるほか、水質浄化機能を持つ二枚貝の増大を目指した実験も行っています。
 このように振り返れば、私たちのNPOも多くのことを達成してきました。しかしながらそのどれもが最初は誰もその実現を信じなかっただけでなく、その実現に当たっては、行政機関の許認可、実施費用の確保など多くの壁や課題が立ちはだかっていました。これら1つ1つの課題を粘り強く数年間をかけて解決した結果が今の当会であると考えています。
 なんだか自慢話ばかりのよaaうな感じになってしまいましたが、ここで私たちが主張したいのは「やればできる」ということです。
 これからも皆様と力を合わせて、「自分たちのふるさとは自分たちで守る」という信念の下、困難に立ち向かい、一緒に「東京湾の再生」、さらには「日本の自然再生」に取り組んでいこうではありませんか。

認定NPO法ふるさと東京を考える実行委員会 理事長 関口雄三
https://www.furusato-tokyo.org/

2025年4月2日|キーワード:体験、環境