第48号「海は遠い?」2010.9.29配信
今年の夏は暑かったですね~、、、
各地で体温を上回るほど、最高気温記録もさらに塗り替えられました。
夏と言えば海!さぞかし今年は海に行かれた人が多かったのでは、、と思いきや、海離れのニュースが、、。
海水浴を楽しむ人が年々減っているとのデータがあるそうです。
その理由は①日に焼ける②ベタベタする、とのこと。特に海離れは若い女性層が多く、海より山の方が好き。オシャレな登山ファッションに身を包んだ「山ガール」が年々増えているそうです。
若い女性ばかりではありません。今や臨海学校が無い学校も多く、海の水が塩辛いことを知らない子供達が増えているのです。
ある財団が子供達にもっと「海で遊び、海に親しんでほしい」との趣旨事業の一環として、まずその糸口として小学生対象に海藻おしば教室を開催しています。勿論、海の環境についても学べることも含んでいますが、子供達や先生達にも好評です。天候に左右されず、教室内で海の魅力を感じることも出来るし、何より、海に行きたくなる動機づけに繋がっています。
教室のはじめに主催者である財団からのご挨拶の中で子供達に問い掛けていることがあります。「皆さんは海でどのような遊びをしたことがありますか?」あまり返事もないので、海水浴?、磯遊び?。魚釣り?、ボートに乗ったことある?潮干狩りは?等々、手が挙がるのはパラパラ。潮干狩りって何?と全く知らない子ども達もいました。家族で海に行くことも少なくなっているのでしょう。
いかに海との接点と体験が少ないかということに驚かされています。これは海ばかりではなく、自然と触れ合う距離が遠ざかり、感動する場面が少なくなっていることが理科離れにも繋がっているような気がしてなりません。
安全に海で遊ぶ楽しさを伝えているのがCNACです。いろんな団体が懸命に「海好き子供」を育もうとしても、肝心の学校での方針が消極的なことに、今の問題があるような気がしますが、、、、。
なんとか頑張って、より多くの人たちに海を近づけ「海ガール」も増やしていきたいですね。
CNAC理事 野田 三千代・海藻おしば協会 会長