第217号「あれから四半世紀」2024.10.25配信
そもそもの話です。自然体験活動推進協議会が発足して来年で25周年を迎えようとしています。
民間団体を中心に60団体が様々な意見を語り合いそして、指導者養成制度を構築し、自然体験活動を広げるために団体同士の垣根を越えてできた団体です。本当にあっという間であったと感じています。今現在では約200団体が加盟連携をして活動を続けています。設立当初は、文部科学省をはじめとして環境省、農水省、国交省、林野庁等とも連携し様々な情報交換をして各省庁の施策にも反映し国を挙げての取り組みとなりました。その中で、河川局、港湾局などとも様々な意見交換をする中で、親水や親海などのいわゆる国民が川や海に親しむための何らかの施策が必要ではないだろうかという話から、「川に学ぶ体験活動協議会」そして「海に学ぶ体験活動協議会」が発足したと記憶しています。
その歴史の中では、「海の上の森づくり」ぎょうせい2004年に当時大妻女子大学岡島成行さんを中心に様々な議論をしたものを書籍として刊行しました。
さらには、海辺の達人講座として人材養成や様々なシンポジウムなどの事業を行ってきました。これらの活動を通して海に親しみ、海を理解し、さらには海を守ってもらうための活動をしてきたわけです。
それらの活動をしっかりと実行しさらに発展させるために頑張っていただいている三好代表理事をはじめとする理事、事務局の皆様には敬意を表したいと思います。しかし、世界中を巻き込んだコロナ・パンデミックにより世界は一変してしました。体験活動を掲げる我々の関係者全てに大きなショックを与えています。
そこで、自然体験活動推進協議会ではこの11月29日、30日一泊二日、東京の国立青少年教育振興機構、オリンピックセンターでCONEシンポジウム2024が開催されます。テーマは「自然体験の再価値化」です。これはアフターコロナにおける私たちの立ち位置をそしてやるべきことは何かを改めて問いかけるものです。自然体験活動推進協議会が発足した25年前に立ち返り、皆さんで再度議論をしてみたいと思います。
その議論から新たなる方向性を見出していきたいと思います。
CNAC顧問/NPO法人NPO法人国際自然大学校(NOTS)理事長/NPO法人自然体験活動推進協議会(CONE)代表理事 佐藤初雄
2024年10月9日|キーワード:連携、体験