第210号「広島からのメッセージ」中川薫

第210号「広島からのメッセージ」2024.3.29配信

①北陸能登の地震から3か月
 1月1日の大地震により、石川、富山、新潟、福井の日本海側に大規模な被害が出ている。特に石川の能登地方においては海岸隆起やがけ崩れや道路の陥没、火災等の事象が毎日情報として飛び交っている。電気、水道、生活用品等がどれだけ行き渡っているかが心配です。漁港の復活が2年後であり、輪島については見通しが立たないそうである。避難所が3つに分かれている。1次避難所、1.5次避難所、2次避難所があり、3か月も経っているのにいまだに体育館で寝泊まりしている人がいることを考えると、本当に再建はいつ頃になるのだろうか。東北でも13年かかってもまだ完全ではない。地震の可能性は日本中に切れ目ない首都直下大地震が起きたらとか、南海トラフのことについても考えさせられると、恐ろしい。
②広島での45年
 25歳の時に広島県教育委員会に採用になり、県北にある、青年の家、少年自然の家スポーツ施設、県立学校等を運営し、退職して3年間山口県長門市で自然学校をしていた。キャンプやシェアリングネイチャーをしたり、広島にもどり、灰塚湖畔の森を指定管理で管理運営をしてきた。その間には灰塚自然学校を運営してきた。 この中で海としては国立江田島青少年交流の家には何度も泊まって活動をしてきた。メインはカッター訓練である。海水浴もある。他にも沖縄青少年交流の家等がある。広島には他にも島がたくさんある。宮島は表は有名だが、裏側には包みが浦キャンプ場等がある。小さいころ三浦半島にある逗子マリーナや葉山マリーナや油壷マリーナがあった。残念ながら今どういう風に活用されているか分かっていない。海水浴場はたくさんあると思うが、日本においての長期滞在の施設として活用策を考えてほしいものである。
③防災への思い
 色々なことが考えられるが、今回は企画と組織について述べたい。行事を考えるときに下見の必要が当たり前だと思う。リスクマネージメントの部分ではどれだけ危険性を見抜く力があるのだろうか。小さいときからの経験が少ないと言わざるをえない。KYTや企画段階で危険性を見抜く力が必要である。組織であれば役割分担ができるかどうかである。起きた時の対処法として日赤の救急法の講習会を必ず受けてほしいと思う。自分は50年以上前からしっかりと取っていた。
https://www.jrc.or.jp/study/kind/emergency/

中川薫
2024年3月21日|キーワード:災害、指導者、島