第200号「サンゴと海にできること」2023.5.26配信
私たちエム・エムブリッジ(株)は、沖縄県の南西諸島に建造した浮桟橋をきっかけに2004年から微弱な電流下にサンゴを晒してサンゴの成長を促進させる技術(GMC技術)の開発を続けております。19年間の長きにわたる取組をしており、拠点は現在2カ所(沖縄県石垣島・長崎県高島)で、石垣島サイトでは研究活動を、高島サイトでは、エコツーリズムや環境教育、啓蒙活動を行っています。
昨今の世界的な環境配慮活動を踏まえ、弊社では、環境教育の一環として、昨年から石垣島サイトにおいて、自社新入社員のサンゴ視察研修会を実施しております。サンゴがキレイだった!感動した!サンゴに興味を持ち、守っていきたいと思った、などポジティブな感想をもらい、とても嬉しい反面、昔はもっとキレイでもっとたくさんのサンゴ礁が広がっていたのに…昔のサンゴ礁も見てほしかったと複雑な感情になることがあります。
また、1980年代後半から現在まで、気候変動による影響で年々サンゴは減少しております。もはや自然の負のスパイラルは止めることができません。だからと言って何もしないのは違うとの認識のもと、自分たちにできることを続けていこうと日々チーム一丸となり取り組みを続けています。
高島サイトでは、地元の地域おこし団体とコラボして、弊社の代表者が環境教育イベントの講師として、年1回地域の皆様にサンゴの現状と弊社のGMC技術についての講演を行っております。また、老若男女の方と一緒に海水浴場のゴミ拾いやスノーケリング体験を通して環境活動の重要性をお伝えしております。
高島の人工海水浴場内にはサンゴが奇跡的に自生していて砂浜から歩いて海に入り、スノーケリングでサンゴを見ることができるという環境教育に適した条件が揃っています。気軽にサンゴやサンゴ生育棚を多くの方に見ることができ、大人から子供まで様々な人の率直な感想を聞けることは、これまた私自身とても励みになっています。
先輩達が、サンゴへの取組みを始めた頃とは世の中の認識や状況が変化してきていると聞いており、自分自身のサンゴや海、自然への向き合い方も変化したように感じます。そして何より活動を続けていく中で、ご縁に恵まれ大学や他企業、地元の海人(漁師)、地域おこし団体など多くの方にご支援・ご協力頂き今日までに至っております。これからも仲間をどんどん増やしていきたいと考えておりますので、これからも皆様とのご縁賜れますようお願い申し上げます。
エム・エム ブリッジ株式会社 佐藤智香
https://www.mm-bridge.com/
https://gmc-mmb.com/
2023年5月22日|キーワード:サンゴ、環境、教育