第186号「おかげさまでNPO設立20周年(創業25周年)、ふり返りと明日へのビジョン」2022.3.25配信
1979年サラリーマンから独立しました。メインの環境教育の仕事をNPOへシフトし、同時期に成立した環境教育促進法(略称)の主幹・環境省(文部科学省、国土交通省も同時に)登録し、「PACIインタープリター養成講座」を開始しました。昨年までで受講生は6,935名。初年度はプロのガイド(西表島、小笠原)からOLまで参加していましたが、現況はほぼ100%滋慶学園グループ(TCA東京エコ動物海洋専門学校、大阪、福岡、名古屋、仙台含む)で1年生・年間約250名(過去10年平均)受講となっています。卒業生は水族館へ延べ約2,100名、ダイビング・ホエールウォッチング・自然学校などフィールドへ約1,700名、その他海洋・動物業界などへ90%巣立っていきました。この実績は滋慶学園グループの専門学校としての就活システムなど総合力に支えられ出来たものですが、設立当初は何もなく、実習先の開拓、業界のプロ指導者を非常勤講師へ招聘など、業界とのコーディネートなどでは弊社はそれなりに貢献できたものと自負をしています。最近新規オープンした水族館や、ホエールウォッチングなどのフィールドへ行くと、何人かの卒業生が活躍している姿を見ることができます。「先生、お久しぶりです…」などと、笑顔で声を掛けられます。フッと心の底から暖かいものを感じ、素晴らしい仕事に巡り合い、よかったなと感謝しております。
ただし、いくつかの成果より何倍もの失敗や、課題を残してきました。また、ここ3,4年、2回にわたる膀胱がん手術、すい臓に影など、病院通いもあり精神的にも今一漲らず、何やら碌な仕事ができずに過ぎてしまいました。
でも、今年は気力、体力とも充実しております。先日も仙台での卒業研究発表会にて「先生、今年はえらいお元気そうですね」と古い役員の方に言われました。そこで「ビジョン2025」なる中期計画を打ち上げようと企画しています。「このままでは2050年、世界の海の魚の総量はプラスチックゴミの総量と同じ」になってしまうといわれています。SDGsを自分事(じぶんごと)・実践として海辺のクリーンアップ作戦・ビーチコーミング&フォトフレームづくり、そしてCNAC海の安全講座の3本柱をセットにして、約3時間でやりきるプログラムを構築しました。そして東京・大阪・福岡・名古屋・仙台でCNACの理事の方々のご協力をいただき3年間、年間1千名の参加者を集める計画です。学生たちはちょっとしたきっかけで素晴らしい活動家になります。初年度は20周年記念事業とし、PACIで予算を確保し、2年後には自力回転できるビジネスモデルを構築する。そして、3年後地域の子供たちシニアの方々と新しいコミュニティを築き、CNACの活動でもたくさんの学生が活躍している姿を期待して。
ありがとうございました。どうぞ、今後ともよろしくお願い申し上げます。
CNAC理事/NPO法人PACI国際海洋自然観察員協会 代表理事 菅原 茂
https://npopaci.jimdofree.com/
2022年3月17日|キーワード:教育、環境