第176号「海に癒され、育てられて」神保清司

第176号「海に癒され、育てられて」2021.5.28配信

 

初夏の陽気の日曜日、お客様を連れて磯に行ってみました。
ちょうど干潮の時間、例年込み合う岬の磯も人影はまばらです。昨年一年間、学校団体の活動もほとんどキャンセルとなり、磯に大人数が入らない日々が続きました。そのせいかどうかは分かりませんが、生き物たち種類も数も多かったように思います。 同行した親子もずうーっと海へのお出かけを我慢していたようで終始大興奮の磯遊びとなりました。
お母さんたちからは、マスク着用を強いられて様々な場で我慢を強いられる子供たちの心身と成長を心配する声も聴かれました。
ところで皆さんは「われは海の子」をご存じでしょうか?
♪我は海の子白浪の~♪
で始まる文部省唱歌で100年以上前に書かれた唱歌ですが、一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
しかし、あの曲の2番の歌詞を知る方は少ないかもしれません。
生れてしおに浴(ゆあみ)して、浪(なみ)を子守の歌と聞き、千里(せんり)寄せくる海の気(き)を、吸(す)いてわらべとなりにけり。
とあるのです。じつは私も最近知りました。
海で産湯に浸かり潮風を浴びて成長するということでしょうか。
新型コロナに左右されるわれわれ人間社会ですが、本来の体の免疫力をあげたり子ども達の成長する力を呼び起こすためにも海辺に少しでも多くの方を誘いたいと思います。

CNAC副代表理事/南房総市大房岬自然の家  所長 神保清司
http://taibusa.jp/

2021年5月17日|キーワード:海、体験、教育