第148号「CNAC第13回全国フォーラム」池上正春

第156号「海は楽しいね!」2019.9.27配信

 私どもは2000年に湘南茅ヶ崎にて子どもたちの自然体験を行う自然学校として開校しました。
最初は有限会社として活動を始めましたが、2017年に旅行部門から独立して特定非営利活動法人湘南自然学校として現在に至っています。
湘南自然学校のネーミングも私が茅ヶ崎に住んでいてサーフィンやスノーケリングが好きという単純な理由からでした。多くの自然学校がありますが、海のプログラムに力を入れている団体はまだ少ないように思いますので「湘南」もブランドになるかなと思ったのも理由の一つです。
さて、私どものプログラムを少し紹介したいと思います。
ひとつは「サーフィン」です。日帰りの活動として年に6回くらい行います。9ftくらいのウレタン製のロングボードに子どもを乗せ、波に合わせてスタッフ(リーダー)が押して「立って!」の掛け声に合わせ子どもが立ち上がります。ボードに浮力があるのでどんな立ち方をしても割と簡単に立ち上がることができます。あるときこれを行っていたら、地元の有名なプロサーファーから「子どもをそんな大きな大人用のボードに乗せるな!」と怒られたことがありますが、私たちはサーフィンスクールではないので、ボードも子どもの人数分はありません。また、子ども用のボードだと短時間で立ち上がることができず楽しむことができません。
この楽しむことが大事なのです。一日一人約20分位しか乗れませんが、波に乗った子どもたちは「サーフィン楽しい!」と言って笑顔で帰っていきます。もちろんリピートしてくれる子ども多く人気プログラムの一つです。
もう一つは「海ぞくキャンプ西伊豆」です。今夏も11本設定してほぼ全コース満員になる人気プログラムです。3日間と4日間のコースでメインプログラムはもちろん海遊び。
スノーケリングをしたり、タイヤチューブで作った筏に乗ったり、磯遊びでカニを捕まえたり(この捕まえたカニは子どもからのリクエストで夕食時にカニ汁として一品加わることになります)、ビーチコーミングをしたりと海三昧のプログラムです。
今夏は海に入ることはもちろん、海を見るのも初めてという幼児もいました。そんな都会っ子ですから海に入ると「しょっぱい」と言って泣き出す子や、スノーケリングでは口呼吸ができなくてやりたくないと言い出す子もいててんやわんや。そんな子どもたちも最後には海にも入り、海を楽しむことができるようになります。もちろん、キャンプですから夕食作りやゲーム大会、星座観察、キャンプファイヤーなどのプログラムもありますので大喜びで帰っていきます。
前述しましたが、この「楽しむ」ことが大事で、楽しい=この楽しい海を守るために僕たちができることは何だろう。と考えてもらうことができます。海は怖いではなく、海は楽しい、そんなキャンプを目指しています。

特定非営利活動法人湘南自然学校
理事長 齋藤 泰幸
http://www.shonan-ns.com/

2019年09月19日|キーワード:海、スノーケリング、体験