第146号「いまどきの海で遊ぶ」2018.11.30配信
どの業界の市場が活性化しているとか、ニーズが少ないとかを産業界の区分を厭わないマーケテイングを主に仕事にしてきた私は、海、港をフィールドに活動しているNPOの方々との出会いは、仕事の上でも新鮮に映ります。
港に行けばそこで仕事をしている方、例えば、漁師さんや釣り人、港で遊ぶ方、観光に来たかたややコンテナなどの物流に携わる方、そして環境保全や清掃活動などさまざまです。港湾の機能も含めて、今まで気がつかなかった点が良く見えてくるようになります。
海に接する機会、遊び場としての海は、「マルハニチロの調査」のサイトに掲載されていますので、ご参照ください。https://www.maruha-nichiro.co.jp/corporate/news_center/research/
友人と行く海レジャーは、「花火」「バーベキュー」、カップルで楽しむ海は、「花火」「水族館」「観光地巡り」、海に行く目的は、「海水浴」、「景色を眺める」が主流です。
そこには、インスタ映えといったあらたなスポットがあるようです。
もう一つのいまどきは、イベント体験や企業などの自然学校です。イベントの一部として開かれているきっかけとなる体験教室です。またトヨタ、東京電力、セブン-イレブン記念財団、ろうきんなどが運営する自然学校があります。宿泊ができ、体験参加できるプログラムが数多く用意されています。ただし、ここに例示した企業の自然学校は、海ではなく森、森林を多くのフィールドにしています。
子どもたちの自然へのアプローチを覗いてみると、次の調査データがあります。(平成23年度社会教育調査)国公立青少年教育施設数は、平成14年の746施設をピークに減少し、平成23年には471施設です。「青少年の体験活動等に関する実態調査(平成26年度調査)」の自然体験の実態では、「海や川で泳いだこと」何度もある55.7% ほとんどない15.4%「海や川で貝を取ったり,魚を釣ったりしたこと」何度もある40.6% ほとんどない23.6%という結果となっています。また、7割程度の親は、自分の子どものころと比較して、今の子どもたちの体験活動機会が少ないと感じている結果となっています。
機会を作りもっと海をフィールドに体験しに出かけましょう。
間瀬範幸
東京湾再生官民連携フォーラム http://tbsaisei.com/