第113号「縁(えにし)の国、「出雲」」2016.2.26配信
島根県松江市で活動しています「くにびき自然学校」を主宰しております佐藤と申します。2013年に任意団体として設立をして今年で4年目。島根県という馴染みのない県で活動しております。
島根県について、砂丘がある県ですかとか、鳥取県の右側ですよね等々…
「出雲大社の県です」と言うと「あー」「はいはい」と、もはや「出雲大社県」にしたほうが良いかと思いながら日々活動をしております。
しかし、自慢すべきところは、一般に言う「神無月(10月)」の事を島根県では「神在月(かみありづき)」と言い、全国から八百万(やおよろず)の神が集い、人々の「縁」などについて話し合うと言われています。人口わずか70万人(全国ワースト2位)の島根県にこの月だけは870万人(大阪府に続いて第4位)になるということです!
「くにびき自然学校」の屋号も出雲神話にある「国引き物語」より命名した名称です。まさに「国引きの地」をフィールドに川や森、海、山など自然環境に恵れ、冬も2mを超える積雪がある鳥取県伯耆大山、活動拠点から全て1時間以内で四季折々の活動ができるのも魅力です。
また、島根半島の海の青さ、透明感は日本屈指!そこにある無人島では毎夏開催する「海賊キャンプ」にはたくさんの子ども達が参加してきます。シュノーケルやシーカヤック、洞窟泊、いかだ作り出航、フィッシング等々、海での活動は子ども達の好奇心を無限大にします。
私たちの活動でキーワードにしている7つのことがあります。
1、大自然の中でダイナミックでリアルな体験をする。
2、仲間とともにやりきる。共有する。
3、子どもらしさ、子どものスケール感を意識する。
4、好奇心を大切にあつかう。
5、生活面も自分たちでできるようになる。
6、責任をもつ。
7、気持ちを話す。
数日のキャンプでは全てをクリアすることは難しいですか、このことを念頭に活動を進めることで、子ども達は自分自身の大きな力を実感して、自信と誇りを持つことができると考えています。
そのためにも、スタッフの関わり方やスキルが重要な要素です。そこで設立2年目にさらに海への活動強化のために「セブン‐イレブン記念財団2016年度環境市民活動助成」を活用させていただき、また「CNAC海あそび安全講座インストラクター養成セミナー」への参加、その後の「海あそび安全講座」の開催。CNAC関係の皆様にはお世話になり、大変勉強になりました。
また、このような情報発信の場も提供いただきありがとうございます。
水辺の活動が多い我々にとってはとても頼もしいCNAC組織でもあり、会員にさせていただき光栄に思っております。今後も当団体にお力添え頂ければ幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いたします。
くにびき自然学校 代表 佐藤しのぶ
http://www.kunibiki.org